▲ソースかつ丼950円/自慢のソースかつの下にはたっぷりの千切りキャベツが敷かれている。
▲季節の野菜で作る、嬉しい5つの小鉢が並ぶ。
▲ネギそば680円/ピリ辛のス−プが麺にからんで、あとをひく美味しさ。
▲ご主人の五十嵐實(まこと)さんと、奥さまの紀子さん。
▲夕暮れにたたずむ「万世楼飯店」
万世楼飯店
会津若松市滝沢町1-15
TEL0242-24-6085
営業時間/11時から21時
定休日/不定休
駐車場/有り
家族で営む親しみのあるお店
通り沿いの一角にある「万世楼飯店」は、小上がりのお座敷でゆっくりとくつろげる家庭的なお店だ。
窓辺にはシクラメンの花が太陽の光りを受け輝いている。天井から下がる八角形のガラスの電燈が美しく、小ぶりの赤い座布団が色を添える。
お店はご主人の五十嵐實(まこと)さんと奥さんの紀子さん、息子さん夫婦の4人で営む。
「頑固親父の味じまん、こだわり親子の腕じまん」がキャッチフレーズの明るく親しみのあるお店だ。この場所に店を構えて30年になる。
キャベツたっぷりソースかつ丼
真っ白なご飯にたっぷりのキャベツ。その上にソースが染み込んだ揚げたてのとんかつがのる。
肉は豚ロース。揚げ油はサラダ油で、注文を受けてから衣をつけカラリと揚げる。
決めてのソースはまろやかな甘さの優しい味。五十嵐さんが大切にしている秘伝の味だ。揚げたてのとんかつにたっぷりとからませる。
万世楼飯店で使用される素材選びにはこだわりがある。
「米は会津産のコシヒカリとひとめぼれ。地元の農家さんが作ったお米だから安心して食べられますね」と五十嵐さん。北会津の農家とも契約して無農薬の野菜を作ってもらったりと地産地消に取り組んでいる。
ソースかつ丼セットには、スープの他に5つの小鉢がついてくる。「季節の旬の野菜で作ります。肉だけではなく栄養のバランスも考えてね」と五十嵐さんがニッコリと笑った。
奥さんの紀子さんが毎日日替わりで腕を振るう。
ポテトサラダ、かぼちゃの煮物、野菜の煮物、豆腐とかいわれ大根、漬け物。どれも素材を生かしたプロの味には紀子さんのあたたかな思いが込められている
30年間、必ず来てくれるお客さんに感謝
静岡の方で30年間、毎年お店に来て下さるお客さんがいるんですよ」と紀子さんが嬉しそうに話してくれた。
「毎年秋の紅葉を追って、仕事を一ヶ月休んで全国を歩いている方なんです」一年に一度だけ訪れる大切なお客さま。紅葉の季節になると心待ちにしている自分に気がつくという。
「スープを作るのが趣味」というご主人と「お客さまとお話をするのが楽しみ」という奥さん。いつまでもお客さんに愛されるお二人でいて下さい。そしてご家族みんなで人々を幸せにする美味しいお料理を作り続けて下さい。