▲ソースかつ丼850円/ソースかつ丼セットは1,200円。味噌の風味が優しい自慢のソース。
▲そば揚げだし680円/「そばがきは練り方が決めて」です。
▲そば田楽580円/味噌だれが食欲をそそる。
▲毎年5月に仕込む自家製の味噌
▲大将の五十嵐忠三さんと、娘さんの由希さん。
寿・治左エ門
会津若松市追手町7-23
TEL0242-28-3985 FAX0242-28-8977
営業時間/昼の部 11時から15時
夜の部 17時から21時
定休日/不定休
駐車場/有り
蕎麦料理の店「寿・治左エ門」
国道118号線沿いにある「寿・治左エ門」。平成12年まで居酒屋だったという。現在は、蕎麦をメインにそばがきやそば揚げだしなどの蕎麦料理の店として人気を集めている。ここ数年、新たな名物ソースかつ丼の評判が高い。 お店は、大将の五十嵐忠三さんと奥さんの七三子さん、弟さん、娘さんの4人で営んでいる。
「衣はサックリ、中は柔らか」
ソースかつ丼へのこだわり
「寿・治左エ門」のソースかつ丼は、ひと味違う。
上質の豚ロースを独自の技法で、一週間ほど冷蔵し熟成させる。揚げ油は大豆植物油でサックリと仕上がる。
「なんと言ってもソースが自慢です」と大将の五十嵐さん。自家製の味噌とソースをミックスさせ、一年間じっくりと時間をかけて保冷し熟成させて出来上がったオリジナルソースだ。ほのかな酸味と味噌の風味が特徴のコクのあるソースはしつこくなく上品な味。柔らかくジューシーな肉の旨みを引き出す。
「柔らかな口当たりの肉は、お子さまや年配の方にも喜ばれますね。柔らかくするコツは企業秘密です」と五十嵐さんは笑う。
器に会津漆器を使用しているのにも目を惹かれる。
仕事ひとすじ、「趣味は仕事」
新潟出身の五十嵐さんは子供の頃から料理をしていたという。
「農繁期は食事作りを任せられていました。10才の頃から卵焼きを作ったりしていました。茶わん蒸しなんかも得意でしたね」家族のために食事を作り、美味しいと喜んでもらえるのが嬉しかったという。「その思いがこの道に入るきっかけかもしれませんね」となつかしそうな目をした。
「全て独学でがんばりました。フランス料理、中華、和食となんでもやりました。昭和41年に会津に来て、この道40年になります」と言う。「趣味は仕事です」響きのいい声で五十嵐さんは言い切る。会津もめんのバンダナがよく似合う笑顔が印象的な大将だ。
かたわらで奥さんの七三子さんが「主人は仕事ひとすじの人です」と目を細めて話してくれた。七三子さんは言葉のきれいな優しい印象の女性だ。「私の恋女房なんです」と真直ぐな目で言う五十嵐さんに穏やかに微笑む七三子さん。お似合いのご夫婦だ。