▲優しい甘さのソースかつ丼100g 1,050円
▲卵で閉じた煮込みかつ丼100g 1,050円
▲グリーンボール。甘味があって柔らかい。
▲お箸の袋は「おみくじ」になっている。
大吉、中吉、小吉と運勢別にお食事券が抽選で毎月10名様に当たる。
▲笑顔の優しい社長の坂場文男さん。
とんかつ番番
会津若松市東千石2-1-32
TEL0242-27-6327
営業時間/昼の部11時から15時
夜の部16時30分から21時
定休日/年中無休
駐車場/有り
伝統あるとんかつ料理の店
「とんかつ番番」は、約30年の歴史を持つ伝統あるとんかつ料理の店だ。和を基調にした店内は落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと食事を楽しむことができる。
「この店でしか味わえない美味しさにこだわっています」
社長の坂場文男さんの食にかける心は熱い。
現在は長男の大助さんが調理場に入り、店をまかなう。従業員は8人。坂場さんはお客さんとの会話を大切にしながら、日々穏やかな笑顔を忘れない。
「ソースかつ丼」と「煮込みソースかつ丼」
お好みをどうぞ
「豚肉は国産の上ロースを使っています」厚さ2、3cmとボリュームのある肉を油でじっくりと揚げる。揚げ油は10年ほど試行錯誤し、今の植物油におちつく。「油くさくなく胸焼けしない」という。
注文が来てから衣をつけて揚げる。
「ここで食パンをひいてパン粉にしています。甘味があってサクサクと美味しいですよ」
ソースかつ丼は2種類ある。中濃ソースをベースにした「ソースかつ丼」とウスターソースがベースの「煮込みソースかつ丼」。
甘過ぎず、しっかりとした味のソースかつ丼は、後味がさっぱりとして何度も食べたい旨さだ。卵とじで仕上げた煮込みソースかつ丼は秘伝のオリジナルソースが効いている。「お好みの方を召し上がってください」と坂場さん。
つけ合わせのキャベツ、味噌汁、米にもこだわる。「米は会津坂下町のの農家と契約しているコシヒカリ。味噌汁は国産豚100%のひき肉でダシをとっています。キャベツは柔らかく甘味があるグリーンボール」納得のいかない食材は仕入れませんと坂場さんはキッパリと語る。
一日を笑顔で終えることへの感謝
坂場さんの笑顔は素晴らしい。穏やかで優しく、人を包み込むようなあたたかさがある。穏やかな笑顔の中に見える凛とした深い確かな目は、息子の大助さんに受け継がれている。調理場でテキパキと動く大助さんに坂場さんは厳しく、そして優しいまなざしを向ける。
「自分は9人兄弟の末っ子。大人しい子供でした」と坂場さん。「兄が秋田で中華料理のお店をやっていてしばらく手伝っていました」生き生きと厨房に立つお兄さんの姿に心を動かされる。
「兄がマスターと呼ばれているのを見て、いいなあとあこがれました。その時の思いがこの道に入るきっかけですね」となつかしい目をして話してくれた。
仕事を終えたあとのビールが楽しみと嬉しそうに笑う。
好物はなんと「かずのこ」。「わさびじょうゆをちょいとつけてね、うまいですよ」と頬がゆるんだ。
一日を無事終えられたことに感謝し、その思いを明日へと繋いでいく坂場さんだ。