このサイトは2001年〜2007年に取材、掲載したものです。現在の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

ソースかつ

▲ばあちゃんの味、優しい甘さのソースをかけて。ソースかつ丼850円

ホルモン焼き

▲柔らかな歯ごたえのホルモン焼き500円

看板牛乳

▲看板牛乳。白、カフェオレ、フルーツオレ各120円

大根干し

▲風情ある大根干し。ばあちゃんの漬けるたくわんは天下一品。

おかみさん

▲おかみさんの節子さん。

牛乳屋食堂

会津若松市大戸町上三寄香塩343
TEL0242-92-2512 FAX0242-92-2006
営業時間/昼の部 11時から15時
     夜の部 17時から20時
定休日/水曜日
駐車場/有り

牛乳屋食堂といえば

会津のラーメン店として有名な牛乳屋食堂。代々のおかみさんがお店を継いでいることで知られている。
初代のキヨノばあちゃんが「元祖支那そば会津ラーメン」の味を産み出したのは、年号が大正から昭和へと移りゆく時代。時は流れ、現在のおかみさん、井上節子さんは3代目。キヨノばあちゃんの味を守り引き継いでいる。

決め手は、2代目ばあちゃんの秘伝のソース

美味しいのはラーメンだけではない。ソースかつ丼も人気ものだ。ソースかつ丼をお目当てに来るお客さまも多いという。
「うちのは、とんかつソースがベースです。前のソースを加えながら調味液を入れ、照りを出すよう煮込みます」と節子さん。
味は甘め。ばあちゃんから受け継ぐやさしい味だ。「目分量で仕上げていきますが、なかなかばあちゃんの味を出すのはむずかしいです」という。
とんかつは注文がきてから衣をつけて揚げる。小麦粉は優しくたたいてつけ、衣は1度だけ、2度づけはしない。
「肉は肩ロースを使っています。適度にあぶらみがあって柔らかく、ジューシー感がありますね」揚げ立てをお出ししたいという節子さん。ご飯にキャベツの千切りを敷き、その上に植物油でカラリと揚げたとんかつをのせ、ばあちゃんから受け継ぐ秘伝のソースをとろりとかける。
「揚げ立てのジュワッとする美味しさを味わっていただきたいですね」という。

お客さまの要望から生まれたメニュー

豊富なセットメニューには、お店の細かい気配りが感じられ、どれにしようかとつい迷ってしまうほどだ。ミニセット、Aセット、Bセットはそれぞれご飯ものとラーメンのほどよいバランスが魅力。ご飯ものは「ソースかつ丼」「煮込みかつ丼」「かつ定食」からセットによって選ぶことができるのが嬉しい。
「ラーメンもかつ丼もどちらも食べたい、というお客さまの要望から生まれたメニューなんですよ」と教えてくれた。
いつも明るい声が飛び交う牛乳屋食堂。
お店は節子さんとご主人の薫さん、お嫁さんの美紀さん、3人の女性従業員でまかなう。「ばあちゃんも火曜日と木曜日にはお店に出るんですよ」今年の春から保育所に通っているお孫さんの廉(れん)くんも時々お店に顔を出す。4歳になる廉くんはおじいちゃんが大好きな元気な男の子だ。
休日は、家族や友だちと温泉に行ったり、大好きな花づくりにいそしむという節子さん。
「山歩きも好きなんですよ。山菜やキノコ採りも楽しみですね」目を輝かせて話す節子さんの大きな笑顔がお店を包みこんでいく。