▲広い店内/木の香りがする新しい店内は広くて気持がいい。
▲大豆製品/地元産大豆で作られた豆腐、豆乳、厚揚げ。
▲大豆畑/一面に広がる大豆畑。
爽やかな風が吹き渡る。
▲ジュースいろいろ/全て地元産。
トマトジュース、りんごジュース、ラ・フランスジュース。
▲「いいでの四季」お店の外観
駅前店に続き大盛況の喜多方店。
いいでの四季
JA会津いいでファーマーズマーケット
地元で採れた大豆は豆腐になり豆乳になり子供たちを育んでいく。
広がれ地産地消の輪。
福島県喜多方市岩月町喜多方渕の上151-7
TEL0241-22-9100
■営業時間 午前9時から午後5時
■定休日 年中無休
午前11時頃に
アスパラガスを買いにきたおばちゃんの話。
「いつもこの時間に来るんだけれどもう大方無くなっている。今日はアスパラを買いにきたんだけれど残念だねえ。売れ行きがいいんだねここは。アスパラは漬けものにするんだよ。めんつゆとしょうがを入れて漬けると旨いよ」また明日来ますよとおばちゃんは帰って行った。
「日誌をつけることで確実にいい作物が出来ます」。
JA会津いいでの職員で園芸課直販係の十二村秀孝(じゅうにむらひでたか)さんにお話を伺った。
「3年前に駅前店が出来ました。大盛況で日に日に手狭になり、今年4月に2号店がオープンする運びとなりました」
広々とした新しい店内は明るく気持がいい。
トマトやきゅうり、ズッキーニなどの朝取り野菜。凍みもち、だんごなどの手作り加工品が木の棚に並ぶ。トマト、リンゴなどのジュース類。豆腐や豆乳、厚揚げなどの大豆加工品がそれぞれのコーナーに置いてある。
「当初140名だった会員が2号店が出来て225名になり、ほとんどが女性です。会員の方一人一人に日誌をつけてもらっています」栽培管理日誌は、しっかりとした意識づけのためのものだ。
「どんな肥料をどのくらい、いつやったか、使用した農薬名や散布量など、細かく記入し管理してもらっています」大変なことだが日誌をつけることにより、確実にいい作物ができるという。
「みなさんの朝の顔でわかるんですよ。出来のいいものが採れた朝はとにかく元気がいい。にぎやかで活気があって一番嬉しい瞬間ですね」十二村さんの顔がほころんだ。
「学校給食にも出しているんですよ。子供たちや親御さんに喜んでいただけていると思います」。
会喜多方産大豆で作られたもめんどうふ、豆乳、厚揚げ。「地元の佐久間豆腐店に依頼しています。学校給食にも出しています。豆腐は大豆の濃度が高く美味しいですよ」旨い豆腐は薬味もしょうゆも要らないと十二村さん。
豆乳をいただいてみる。思いのほかすっきりとした飲みくち。ゴクリと飲む度にスーッと身体に染み渡る。身体にいいものを飲んでいるという実感がある。豆乳にはニガリが添付されている。「おいしい寄せ豆腐のつくり方」が書いてあり、自宅で気軽に豆腐を作って食べることもできる。
「大豆畑を見てみますか」喜多方市郊外にある大豆畑に案内してもらった。見渡す限りの緑の畑。晴天の暑い日だったが吹き渡る風が心地いい。大地に根付く緑の生命は太陽の下、ぐんぐん大きくなっていくのだろう。
地元で採れた大豆で作る豆腐や納豆。それらを給食で食べることができる子供たちがうらやましい。
真っ赤なトマト。美味しいジュース。
「ここのトマトは路地栽培なんですよ。地這いさせて育てます。カゴメと提携しているんですよ」
カゴメジュースのトマトがこの地域で作られている。とたんにカゴメトマトジュースが身近な存在に思えてくる。「もちろん直売所のジュースも作っています」さっそく飲んでみる。
飲み進むほどに頭と身体がスッキリしてくるのがわかる。
以前、友達が「二日酔いにはトマトジュースに限る」と言っていたことを思い出す。まさにこのトマトジュースは疲れた身体をリフレッシュさせてくれる。
「真っ赤に熟したものを使いますからね、身体にいいですよ」十二村さんは満足そうに笑った。