▲イベント風景
今回はきゅうりを使った料理コンテスト。
店内は訪れたお客さんで賑わう。「わぁ、これ美味しいね」「どれどれ、うん旨い!」
▲かぼちゃ/人気のみやこかぼちゃがお目見え。ホクホクポクポク感がたまらない。
▲新にんにく/皮をむき、素揚げして塩で食べると美味しい。レンジでチンでもOK。
姿もきれいな新にんにく。
▲季節の花/トルコキキョウ、リンドウ、マーガレット。色とりどりの季節の花が並ぶ。
▲あたたかな雰囲気の店内
お客さんは地元の方が多い。価格や地元産にこだわり、納得して買っていただく。
旬菜館
JAあいづファーマーズマーケット、
作り手とお客さんの交流のひととき。
趣向をこらし月に一度のイベントで盛り上がる。
好評、月に一度のイベント。
旬菜館では毎月第2土曜日に旬の野菜を使ったイベントが行われている。
去年の5月にスタートし、丸1年になる。目的は野菜を生産する会員さんとお客さんとの交流の場を設けること。それぞれの野菜の出荷時期は当然のことながら重なる。野菜の旬をさまざまな形で楽しんでほしいという思いが月に一度のイベントに繋がった。
「きゅうりの節にはきゅうりが、トマトの節にはトマトが出揃います。野菜の旬は同じですから当たり前のことなので、そこに目をつけました」このイベントを推進し担当している星美幸さんが語ってくれた。星さんは、JAあいづの職員で、販売促進と営農指導員をしている。
千切り野菜と和えた胡麻風味のサラダ。カレー風味の炒めもの。酢豚。これは全部きゅうりの料理。
「今回はきゅうりを使った料理コンテストで、10人の方に応募していただきました」きゅうりと言えば頭に浮かぶのは漬け物ぐらいだが、どれも「これがきゅうり?」「こういう食べ方もあるんだ」と思わせる力作が並んだ。
お店に来たお客さまが試食して投票。一人3点まで選ぶことができる。10作品の内、上位3品にそれぞれの賞と豪華商品が贈られる。
「このイベントも2年目になりました。アイデアを出し合い工夫しながら続けていきたいですね」と星さん。次回の主役はトマトらしい。さてどんなイベントになるかお楽しみ。
野菜づくりは、おばあちゃんの生き甲斐。
「生まれて初めて自分の通帳を持ったと嬉しそうに話してくれるおばあちゃんもおられます」と星さんが話してくれた。
生産者は若い後継者が主だが、高齢の方もいて「中には生き甲斐になっている方もおられます。少しづつ収入が増えて、お孫さんに小遣いをあげたり、土を触って体を動かす事で元気でいられるようですね」おじいちゃんは田んぼで米づくり。おばあちゃんがせっせと畑で野菜を作って運んできてくれる。
星さんが心を痛めていることがある。「ここでは新鮮な野菜をその日のうちに、ということにこだわっていますが、日によっては売れ残ることがあります」残った野菜は返さなくてはならない。そういう契約のもとに行っている。けれど「生産者の方が持ち帰っていく時の寂しさは、言いようがないですね」という。
リスクを背負いながら野菜を作る生産者のために、年に一度「会員研修の日」を設けている。自分たちが作った野菜を店頭に並べる工夫をこらしたり、袋詰めの仕方を見直したり、どうしたらお客さんにアピール出来るかを意見を出し合って考えてもらう。
「足を運んで下さるお客さんに喜んでもらえるお店にしたいですね」前向きに取り組む星さんたちの活動と思いは、これからもずっと地域に根ざしていくことだろう。