第1巻 会津若松市七日町通り その1
この街を歩いていると、大正時代にタイムスリップしたような錯覚におちいる。
なつかしい店構えの店を見つけて、ふと暖簾をめくってみたくなる。
久しぶりに七日町を歩いて「完成されてきたなあ」と深い感慨を憶えた。
前に七日町を歩いたのは何年前だろう。その頃、既に七日町通りを中心とする「まちなか観光」は始まっていたが、七日町の街並みだけで観光客を呼ぶのは、まだまだ難しいだろうというのが率直な感想だった。しかし、夕方、渋川問屋周辺を歩いていて、ふと大正時代の街中を歩いているような錯覚にとらわれた。通り全体に統一された「ムード」が流れているのを体感できる。
大正浪漫と懐古趣味、その中にあるモダン。木綿・会津漆器など昔からの民芸品や工芸品、きもの屋・骨董屋・菓子屋など、どのお店も魅力的で、思わず暖簾をめくって、ドアを開けてみたくなる。歩いていて、わくわくするような期待感がわきあがってくる。七日町だけでなく、交差する桂林寺通りや野口英世青春通りにも、新しいお店が軒を並べはじめた。昔からのカフェや郷土料理の店のほか、会津地ビールの店ができたのもうれしい。
あちこちの店を覗いて、ランチを食べて、また散策を愉しみ、カフェでひとやすみする。しめて2~3時間。
「七日町通り散策」。鶴ヶ城や日新館だけではない、新しい会津の愉しみ方を試してみては。
自分好みの店を発見する愉しみも。
一、竹問屋 平出吉平商店
二、きものギャラリー凛
三、アンティーク うさぎ屋
き疲れたら、カフェでひとやすみ。
会津ならではの店でランチを愉しむ。
六、渋川問屋
七、料理旅館 田事
八、洲魯花(すろうばん)
交通・周辺観光のご案内
〈丸峰からのアクセス〉
マイカー利用の場合は、R118号をまっすぐ会津若松市内に向かって走り、約30分で市街地に入ります。(市街地の地図や市内のガイドブックがロビーにありますので、どうぞご利用ください)
徒歩の方は会津鉄道のご利用が便利です。芦ノ牧温泉駅から七日町駅まで約40分程。芦ノ牧駅まで当ホテルで送迎しておりますので、お気軽にお申しつけください。
また、市内行きの会津バスが30~40分おきに出ております。七日町通りを歩くなら、中合前の「神明通り」、または会津若松郵便局前の「郵便局前」のバス停で下車ください。
〈会津若松市内観光〉
七日町散策を散策するなら、桂林寺通りにある無料駐車場の利用が便利です(夕方5時閉場)。
また、7~11月は、鶴ヶ城や御薬園など市内の主な観光地を回る、まちなか周遊バス「ハイカラさん」が運行されます(1時間1本・1日8便運行)。
3月末~11月末までは、1日1回500円のレンタサイクルの利用もおすすめ。
七日町近くなら、林桂寺通りの切り絵工房「中藤」のステーションが便利です。七日町散策を楽しんだ後は、バスや自転車でゆっくり、市内観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。