上菓子司 会津葵
「かすてあん会津葵」1個180円(税別)
1962年、化学技術庁長官の創意工夫労賞を受賞した
「葵餅」9個入り900円
会津産のくるみが入った黒糖仕立てのくるみもち。一風変わったふわふわとした口あたりが楽しめる。
昔の店の看板が飾られ、ノスタルジックな店内。
黒っぽい木の質感が落ち着きを感じさせる。
7軒分の蔵の材料を使って建てられた蔵造りの店舗。
日本の古き良き時代を思わせる佇まい。
2003〜2004冬【第八巻】新撰組と白虎隊の足跡 05
上菓子司 会津葵
餡入りカステラ「かすてあん」は南蛮文化と会津の融合
会津若松市追手町4-18
TEL.0242-26-5555
■営業時間/AM9:00〜PM6:00
■定休日/元旦のみ
■駐車場/5台
餡入りカステラ「かすてあん」
会津葵の銘菓「かすてあん会津葵」は、長崎の貿易商との交流から南蛮文化のカステラがもたらされ、それをもとに生まれたお菓子とされている。
カステラに餡を入れるという製法は、機械で量産するには難しく、現在でもひとつひとつ手づくりのため、量産は難しいという。
キメの細かいカステラ生地は、ふっくらとした食感とやわらかすぎない弾力とを併せ持っている。
そのカステラ生地と中の餡の上品な甘さとが調和し、後味の良いすっきりとした味わいを楽しめる。
「かすてあん会津葵」の他に、「かすてあん江戸葵」もあり、こちらは白小豆と、かぼちゃを合わせた餡の中に、りんご、もも、ばなな、レーズンの果肉が入り、果物の風味を楽しめるお菓子。
どちらも、コーヒー、紅茶、日本茶などとよく合うので、自分の楽しみとして、もちろんお土産としても喜ばれている。
お土産にしたいお菓子がズラリ並ぶ
会津葵には、餡や餅をつかったお菓子など、お茶の共に、ついつい買っていきたくなる和菓子が揃っている。
玄蕎麦、大納言小豆、和三盆糖などを使った求肥菓子「あかべこ」は、運輸大臣賞を受賞した銘菓。
また、餅なのにふわふわとした食感が楽しめる、黒糖仕立てのくるみ餅「葵餅」や、会津の縁起物、起き上がり小法師をモチーフにした「小法師」、蕎麦ぼうろの「唐人凧」など、素朴な味わいで和めるお菓子が並んでいる。
1軒の蔵に、7軒分の蔵の材料が
元々、会津藩御用達のお茶問屋だったという会津葵本店は、白壁も美しい風情ある蔵が店舗として使われている。
開け放たれた重厚な蔵の扉から中に入り、店内を見上げると、長い年月を感じさせる太い梁が通されおり、今ではあまり見かけることがなくなった大きな木臼がテーブルとして置かれている。
聞けば、以前壊されそうになっていた7軒分の蔵を買い取り、材料を合わせてこの蔵をつくっているという。
一番古い蔵は明治7年のもの。
そんな7軒分の蔵の材料を組み合わせて使っている蔵は、どっしりと落ち着きのある雰囲気で、お客を快く迎え入れてくれる。