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外観 そば打ち

夕食には、こづゆや会津馬刺、岩魚の串焼きなど、地物を使った郷土料理10品を満喫できる。

地ビール

本家扇屋の名物料理・たけのこまんじゅう。ひき肉とたけのこの風味が重なり合った上品な味わい。

岩魚の骨酒

みやげもの屋には、地元の産物や民芸品などがたくさん並ぶ。

手焼き煎餅

女将の浅沼喜恵子さん。ほがらかで親しみやすい人柄は、人の心を和ませ、旅の疲れを忘れさせてくれる。

大内宿

本家扇屋

名物おかみの笑顔と料理に、心が和む民宿。

南会津郡下郷町大字大内字山本36
TEL(0241)68-2945
■営業時間/みやげもの屋 AM8:30~PM5:00
■定休日/無休 ※みやげもの屋は冬期休業
●民宿 一泊二食付 7,000円 ●おみやげ

女将の手づくり料理でおもてなし。

茅葺き屋根が連なる通りに、一軒だけ蔵造りの建物がある、「本家扇屋」はその蔵の中に宿泊できる民宿だ。
土間の玄関から中へ入ると、深い焦げ茶色をした板張りの居間がある、そこには昔から使われている囲炉裏や梁、神棚がそのままになっている。昔の家の造りがそのまま残され、活かされている。
外の音が聞こえてこないですね、と尋ねると「そうかい?お客さんも、静かで良く眠れたよ、なんて言ってくれるんだ。それに蔵ん中は夏涼しくって冬はあったかいんだよ」と女将の浅沼喜恵子さんは語る。
夕食はこづゆや岩魚の串焼、山菜の天ぷらなど、地元で採れた四季折々の山菜や魚、自分のところで作い野菜や米を使って、女将と娘さんが心を込めて作った会津の郷土料理が10品出される。
「わざわざこんな山奥まで来てくれるんだから、おらが地の物で作った田舎料理をごちそうしてやりたいと思ってな」
食事の後は囲炉裏を囲んで、女将さんと楽しいひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。
女将さんはかっぽう着姿がよく似合う。そして笑顔がよく似合う。誰に対しても、明るく会津訛りの口調で話しかけてくれる。ほがらかで優しいその表情に迎えられると、田舎に帰ってきたような安堵を感じ、旅の疲れも忘れてしまう。毎年訪れる常連客が多いのも、彼女の親しみやすい人柄に心が和むからだろう。

日帰りで、郷土料理を味わいたいという人は「昼食御膳(2,500円)」を(要予約)。こちらも女将の手づくり料理がたっぷりと満喫できる。

みやげもの屋もぜひ。

隣接したみやげもの屋には、地元で採れた野菜、漬け物や田舎味噌、お菓子などの食品類をはじめ、木工品や布織などの民芸品が揃っている。
中でも「大内宿七福茶」が人気。くま笹、クコ、よもぎ、松葉など7種の葉を使った健康茶で、体に良いことはもちろん、豊かな香りが心をリラックスさせてくれる。