岩魚の串焼き 一串500円
薪を焚いて煙を出すのは、魚を美味しく焼くだけではなく、茅葺き屋根を乾燥させるため。
おく山そば 1,200円
下郷のそばを使った手打ちそば。山菜やきのこがたっぷり入った滋味あふれる味わい。
よもぎもち(あんこ、きなこ) 各300円
地元でとれたもち米やよもぎを使っている。あったかくておいしいつきたての味。
広々とした居間でゆったりと休憩を。ガラス戸からは、情緒あふれる大内宿の町並みを眺めることができる。
浅沼食堂
生け簀からとった岩魚の串焼き、
山菜たっぷりのそばを味わう。
南会津郡下郷町大字大内字山本51
TEL(0241)68-2378
営業時間/AM8:30~PM5:00
定休日/不定休 ※冬期は休業
山、川でとれた自然の恵みを味わう。
入口の土間には水槽があり、岩魚が泳いでいる。注文ごとに一匹ずつ串に刺し、薪を焚いて、煙で燻しながら時間をかけて焼き上げる。焼き上がった岩魚は身がふっくらとしていて、風味も良い。
そばは下郷のそば畑で栽培されたそば粉を使った手打ちの二八そば。太めのそばはコシと歯ごたえがあり、喉ごしが良い。
山の恵みたっぷりの「おく山そば」は、まいたけやふきのとうなど旬の素材を使った天ぷら、きのこ、山菜が入った贅沢な一品。つゆにきのこや山菜の味がしみて、甘みのある味わいに仕上がっている。冷たいつゆで食べる「冷し宿場そば」は、山菜やなめこの入ったつゆに、大根おろし、かつおぶしを混ぜたもので、清涼感と旨みが味わえる。ボリューム満点の「岩魚天ぷらそば」は、大きな岩魚の天ぷらが器いっぱいにのっていて食べごたえ充分。岩魚からもだしが出た味わい深い一品だ。どれも山や川の自然の素材をいかしており、それぞれ違った味わいが楽しめる。
大内宿を一望できる場所でひといき。
浅沼食堂は、コーヒーやアイスクリーム、甘酒(秋のみ)のほか、みそおでんやよもぎもちなどの軽食メニューも充実しているので、茶屋としても利用できる。駐車場から一番遠い場所にあるので、一通りお店巡りをしたあとに休憩に立ち寄ってみるのも都合が良い。
自家製のよもぎもちは地元でとれたよもぎと、親類の農家で作ったもち米を使っている。薄緑色のきなこも地元の青豆を使ったもので、きめが細かくさらりとしている。よもぎの風味をほのかな甘みが引き立てている。
大内宿の中で一番高い場所にあるここからの眺めは、絶景と言わずにはいられない。
茅葺き屋根の情緒あふれる町並みと、南方に遠く青々とした日光の山々を眺めることができる。
今から300年以上も昔、役人たちはここを見張り場所として使っていたそうだ。会津と日光を結ぶ会津西街道の宿場町とした栄えたこの大内宿で、昔の人々は、日光の山々を眺めながら何を想っていたのだろうか。月日は流れても、形を変えずに残りゆく景観は、訪れる者の心をはるか昔へと誘う。