第9巻 野口英世の故郷、会津を訪ねる。
彼は幼少の頃に負った左手の火傷をからわれ、「てんぼう」と呼ばれていた。
貧しい家に生まれながらも、母・野口シカの愛情を受け、辛抱強く、勤勉な少年へと育った。
15歳の時、左手の手術で出会った、医学という世界。
高等小学校を卒業後、手術の時に出会った医者のもとへ下宿し、医者を目指して勉強を始めた。
貧しいながらも、医学前期試験のために東京へ出て、医師としての道を歩んでいったのである。
だが医学試験に合格しても、左手が不自由であったため、手術医への夢は閉ざされてしまった。
そこで彼は、細菌学者を目指したのである。
彼は、何事もあきらめない人だった。
彼にとって「忍耐」とは、何もしないでじっと我慢することではなく、
あきらめずに「努力を続けること」であった。
彼とは、会津・猪苗代町で生まれ育った野口清作という一人の少年のこと。
のちに「世界の野口」と呼ばれた細菌学者・野口英世である。
彼にとって左手の火傷は、ほんとうに悲劇だったのだろうか。
誕生から青春時代
野口清作の時代をたどる。
一、野口英世記念館
二、野口英世青春館
雄大な磐梯山を眺める美しい風景、
生まれ故郷・猪苗代町の味。
四、会津民俗館
五、駅舎亭
六、猪苗代地ビール館
七、清作茶屋
野口家の人々と深いつながりのある蔵元を訪ねる。
八、嘉永蔵
交通・周辺観光のご案内【猪苗代町】
〈会津若松および丸峰観光ホテルからのアクセス〉
- JR・鉄道を利用する場合
JR会津若松駅から磐越西線で30分、「猪苗代駅」下車。
丸峰観光ホテルから会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」にて乗車、JR会津若松駅から磐越西線で30分、「猪苗代駅」。
- 車を利用する場合
磐越自動車道・猪苗代磐梯高原I.Cから国道115号線、国道49号線へ。
丸峰観光ホテルから国道118号線を会津市内方面に向かい、国道49号線を郡山方面へ約40分。
〈東京・栃木方面からのアクセス〉
- JR・鉄道を利用する場合
JR東北新幹線「郡山駅」でJR磐越西線に乗り換え、「猪苗代駅」下車。東京駅から約1時間30分、郡山駅から約30分。 - 車を利用する場合
東北自動車道「郡山JCT」で磐越自動車道新潟方面に入り、「猪苗代磐梯高原I.C」で下りる。「川口I.C」からの場合、郡山JCTまで約3時間半程度、郡山から猪苗代磐梯高原I.Cまでは約20分程度。