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会津全集2004年第9巻 野口英世の故郷、会津を訪ねる。/03日本キリスト教団若松栄町教会
外観

日本キリスト教団若松栄町教会

きざみチャーシュー

会津栄町教会が創立された翌年に、2番目の信者として洗礼を受けた野口清作。
当時18歳、医者を目指していた。

チャーハン

教壇、椅子、階段などは、建てられた当時のものを残している。教会の中には、黄色のステンドグラスを通して、やわらかい光が射し込む。

老麺会

古い2台のオルガンは、完全修復され、いまでも特色のある美しい音色を出す。
ウィバーオルガンは、礼拝堂建築のときに設置。野口清作もこの音に合わせて賛美歌を歌った。

店内

牧師の片岡謁也さん。
子どもたちの教育を中心とした、平和活動を数多く行っている。

2004年春【第九巻】野口英世の故郷、会津を訪ねる 03

日本キリスト教団若松栄町教会

少年が洗礼を受けた教会は修復され、
あの時のままの姿で、平和を願う。

会津若松市西栄町8-36
TEL/0242-27-3944
■礼拝/子どもの礼拝 日曜AM10:00〜10:30
    一般礼拝 日曜AM10:30〜11:00
■駐車場/有り
■HP/http://church.jp/aizu/

野口博士が洗礼を受けた教会を残そう

会津栄町教会は、1894年に創立した。
野口清作は会陽医院に下宿していた頃、会津栄町教会の牧師から英語を学んでいた。
その間、聖書に触れ信仰を捧げていた清作は、1895年4月7日に洗礼を受け、この教会の信徒人名簿に、創立2年目、2人目の信者として記載されている。
清作、18歳の春のことであった。
それから月日は流れ、教会は老朽化していった。
積雪、凍結の被害により石版瓦が剥落し、雨漏りで床はボロボロ。
そこで、教会の建て直しの話が出た。
当初は、歴史的な西洋建築物であるため、すべてを取り壊して新築する予定だった。
当時のことを、牧師の片岡謁也さんはこう語る。
「あの時、町の皆さんの熱い要望がなかったら、この教会は姿を変えていました。
『野口英世が洗礼を受けた場所を残したい』『栄町の歴史ある景観を残したい』と、多くの方が望んでくれた」
町の人々の想いが「修復」という形を残したのである。
修復された教会には、バリアフリー対応のスロープやトイレが設けられた。
驚いたのは土足で入っても構わないということだった。 「バリアフリーとは身体だけでなく、心や意識への障壁をも乗り越えていこうという意味を込めました」と、片岡さんは言う。

ロックコンサートを開催する教会

この教会には、毎週日曜の礼拝に、信者以外の人も多く訪れる。英語教育やベビーホームなど、子どもたちの教育活動も行っている。
春と夏にはバザーも行う。時には、高校生たちのロックコンサートも開催する。
そういった活動を積極的に行っている片岡さんのことを「破天荒だ」という人もいるだろう。だが、片岡さんはこう言う。
「宗教が違う、宗派が違うからといって、人々の平和を願う心は変わらないでしょう。平和を願う教会として、私はこれからも活動していきたいのです」

地図