第6巻 共存から共栄へ向かう裏磐梯の美しさ
1888年、磐梯山噴火。
この噴火により、裏磐梯と呼ばれる磐梯山北側の自然環境は一変した。崩れ落ちた土砂が流れ、川が堰き止められ、周辺には、大小あわせて300を越える湖沼ができた。しかし、裏磐梯に緑が回復するのは、他の火山帯よりもはるかに早かったという。
1953年。
裏磐梯は国立公園の指定を受け、自然を守ろうという活動が始まった。多くの人々が訪れ、自然を好む人々に愛される場所となった。だが、ここに住む人々にとって、厳しい自然の中での暮らしは決して楽とはいえなかった。人のための自然なのか、自然のための人なのか…。人と自然との共存が問われる時代と向き合いながら、時は流れた。
磐梯山の噴火から115年の月日がたった2003年。いま、裏磐梯は変わろうとしている。
国立公園で初のバリアフリー遊歩道が誕生し、身障者用の駐車場やトイレを完備し、車椅子の貸し出しサービスをおこなう施設が増えつつある。人と人とが互いに思いやりを持ち、共存していく。それが自然と人との共存に結びついていく。共存の時代を経て、共栄する時代に向かいはじめた。
自然に親しみを持ち、守ることの大切さを、これからの裏磐梯は伝えていくのだ。
今を生きるすべての人へ。そして、次世代を生きる未来の人へ
自然と人とが出会える場所
三、裏磐梯物産館
裏磐梯の自然が育んだ食をたのしむ
四、そば処 会津
五、裏磐梯高原ホテル
誰もが楽しめるバリアフリーの遊歩道
七、レンゲ沼探勝路
八、休暇村自然探勝路
インタビュー
2003年夏【第六巻】裏磐梯の美しさ 08
交通・周辺観光のご案内
会津若松および丸峰観光ホテルからのアクセス
- JRを利用する場合
JR会津若松駅から磐越西線で30分、「猪苗代駅」下車、車で20分。
丸峰観光ホテルから会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」にて乗車、JR会津若松駅から磐越西線で30分、「猪苗代駅」下車、車で20分。 - 車を利用する場合
磐越自動車道猪苗代磐梯高原I.Cから国道115・459号線で約20km。
丸峰観光ホテルから国道118号線を会津市内方面に向かい、国道49号線を郡山方面へ。
猪苗代から国道115号線を北上し、国道459号線に向かう。
または、国道118号線を会津市内方面に向かい、国道121号線で喜多方市方面へ。
喜多方市から、国道459号線で北塩原村方面に向かう。いずれも約1時間程度。
東京・栃木方面から
- 浅草駅から
東武鉄道・野岩鉄道で会津鉄道直通急行・快速で3時間50分、
「会津田島駅」で会津鉄道乗り換え30分
「湯野上温泉駅」下車、車で10分。 - 車を利用する場合
東北自動車道「郡山JCT」で磐越自動車道新潟方面に入り、「猪苗代磐梯高原I.C」で下りる。
「川口I.C」からの場合、郡山JCTまで約3時間半程度、
郡山から猪苗代磐梯高原I.Cまでは約20分程度。
米沢・山形面から
- 車を利用する場合
国道121号線を喜多方市方面に向かい、459号線で北塩原村方面へ。
米沢方面からは、西吾妻スカイバレーを早稲沢方面へ、県道2号線を裏磐梯方面へ向かう。※西吾妻スカイバレーは、無料化いたしました。