びいどろ風鈴 900円~
本郷焼溜風鈴 1,800円
漆で描かれた絵は深みのある色が特徴的。
刻字ストラップ 1,500円~
干支などの文字が刻まれた携帯ストラップ。自分の好きな文字をオーダーメイドすることもできる。
女性スタッフが手作業でつくる雛人形(4,800円~)。
造り手の感性や温もりが伝わってくる。
風鈴に蒔絵を描くスタッフ。裏の蔵では、体験蒔絵教室を開催している(要予約)。
木之本漆器店
生活のアクセントに利用したい新しい漆器たち。
喜多方市字天満前8859
TEL(0241)23-1611
営業時間/AM9:00~PM6:00
定休日/年中無休
オリジナルにこだわった作品が揃う。
店内に入ってすぐ目に入るのが、近隣の窯元でつくられた陶器やクリスタル工芸品。店奥に進むと風鈴や食器などが揃っている。漆器店という店名からすっかり漆塗りの器や盆が並んでいるのかと思っていたが、モダンな木造りの店内には生活のアクセントとして利用したいアイテムが並べられている。
「喜多方の良いものを集めたかった」と、オーナーの遠藤さんは言う。水墨画家・横田新氏の絵が描かれたマグカップや便箋、彫刻家・高橋政巳氏が手がける刻字ストラップや箸など、喜多方出身や喜多方に深い関わりのある作家作品と、オーナーを含めた女性スタッフたちがつくる雛人形などのオリジナル、そして職人によってつくられた伝統的な会津漆器。すべての商品に共通しているのは、デザイン性だけでなく、実用性にも優れているということ。「せっかくのオリジナルだから、生活の中で実際に使ってその良さを理解してほしい」という造り手の願いが込められている。
中でも木之本漆器店ならではの「蒔絵風鈴」は、柄や形だけでなく、美しい音色の研究をして2年の歳月をかけて完成したオリジナル作品だ。
「伝統を受け継ぐということは、改良を続けていくということだと思うのです」
そんなふうに話す遠藤さんの言葉の後ろから聞こえてきた風鈴の音色。深みのある響きが心を静めてくれ、この風鈴が家の軒先にあったなら・・・、と感じずにはいられなかった。
蔵の中で蒔絵教室の体験もできる。
店舗につながる「木之本・うらの蔵」は、明治初期に建てられ、以前は作業蔵兼貯蔵蔵として使われていた。現在ではその場所を利用して蒔絵体験(要予約)を開催している。400年以上の伝統を持つ喜多方の漆器の技法を、初心者向けにわかりやすく丁寧に教えてくれる。ガラス風鈴や漆うちわ、木製菓子盆など15種以上のアイテムから好きなものを選ぶことができる。料金は1,250円~。