▲塩川物産館「川番所」の全景。よく晴れた日の雪解けの風景。日橋川のすぐ側にある。
▲塩川物産館「川番所」の店内。
塩川町のさまざまな物産が展示、販売されている。舟運の盛んだった頃を忍ぶ展示ギャラリーもある。
▲こけし/井上こけし工房の作品が展示、販売されている。
井上ゆき子さん、はるみさん親子の作品。
華麗で気品のあるこけしに思わず見とれる。
▲花火玉/赤城煙火店の花火の玉。
七寸玉、五寸玉、四寸玉。てっぺんにヒョロリと出ている導火線がユーモラスだ。
▲花火大会/毎年夏に開催される花火大会。
河川敷から打ち上げられる花火は迫力があり美しい。
身神川排水機場 塩川物産館「川番所」
喜多方市塩川町字東栄町1丁目1-1
TEL・FAX 0241-27-8691
開館時間/4月〜10月 午前10時〜午後6時
11月〜3月 午前10時〜午後5時
定休日/毎週火曜日・1月1日〜1月3日
(火曜日が祝日の場合は開館で翌日水曜日が休館)
展望台からの眺め
塩川町を流れる日橋川のすぐ側に、身神川排水機場「塩川物産館川番所」がある。展望台から望む風景は、「川番所」と呼ぶのにふさわしい眺めだ。
冬晴れの光に輝きゆっくりと流れる川。降り積もる雪は白くまぶしく照り返す。空と山と川が身体と心を包みこむ。何気ない景色の優しさをありがたく思う。
屋号とのれんの町
「塩川は、のれんの町です。お店の前には、のれんがかけられ字体や絵柄もそれぞれ個性があります」
塩川物産館川番所の大熊正子さんと斎藤悦子さんに話を伺った。
「美容室なら髪結い、写真屋さんなら写絵、というように屋号も工夫されていてるんですよ」。町を歩いていて銀行にものれんがかけられているのには驚いた。
「両替商」と描かれている。昔ながらのいいまわしにユーモアも感じられ顔がほころぶ。
のれんという存在がかもしだつ雰囲気がこの町の通りに風情をあたえている。
物産館には、町のお店が掲載されている小冊子が置いてある。それぞれ屋号と店先ののれんも紹介されており興味深い。
「花火大会には、
ゆかたを着た若い女の方が多くなりましたね」
館内には、塩川町の特産品が置かれている。
こけし、味噌、はちみつ。お菓子や蕎麦、民芸品などゆっくりと一つ一つ見てまわるだけで楽しい。
花火の火薬玉に目が止まった。七寸玉、五寸玉とかかれている。まんまるい球のてっぺんにひょろりと火縄がのびており、どことなくユーモラスでもある。
「夏には、日橋川の河川敷で川の祭典があり、夜には花火大会も行われます。塩川町には花火工場があるんですよ」と大熊さん。花火大会には「どこにこんなに若い人がいたのかと思うほど大勢の若者が集まってくる」という。
ゆかたを着た若い女の方が多くなりましたね。夜店もたくさん出ますし、この辺りは人でいっぱいになるんですよ」
花火大会の前日には、商工会の関係者やボランティアの人々が集まってくる。河川敷に観覧席を設ける準備があるのだ。総勢約30人。「暑い中、草を刈ったりゴミを拾ったり。町の人達が声をかけあい協力し合ってすすめられます」
縁の下の力持ち。「こういう人たちがいることを忘れてはなりませんね」その通り。「せめて私たちはゴミを置いてこないように声を掛け合いたいですね」
まったくその通りです、大熊さん。