このサイトは2001年〜2007年に取材、掲載したものです。現在の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

ぬりの里

ぬりの里

ランチ

蔵コーヒー(手づくりクッキー付)470円(税込)
会津塗りのコーヒーカップで出される。

海野さん

田舎もち/1,200円(税込)
会津郷土料理「こづゆ」と3種類のもち、漬け物が付く。もちはあん、きなこ、ごま、からみ、つゆの5種。

味噌漬けチャーハン

漆器の木地づくりの職人が使っていた蔵を改装した店内。
木の温もりに包まれて、落ち着いた時間が過ごせる。

クラフト

隣の蔵では、器やスプーンなど日常に取り入れたい漆器が販売されている。
2階では、漆器づくりの様子や資料などが展示されている。

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珈琲蔵 ぬりの里

いれたてのコーヒーや自家製デザートを漆器で味わう。

喜多方市字天満前8919-1
TEL/0241-22-0711
■営業時間/AM9:00〜PM7:00
■定休日/不定休
■駐車場/17台

蔵の中で味わう、
漆器を使ったコーヒーやデザート

漆器蔵を改装した店内で、漆器のカップや皿を使ったコーヒーやデザートが味わえる。
「蔵コーヒー」は漆器のコーヒーカップで出され、手づくりのクッキーがつく。
一杯ごとに豆を挽いていれたコーヒーは深みとコクがあり、香り豊かだ。
「田舎もち」は会津の郷土料理である「こづゆ」と3種類のもち、お漬物が付く。
もち米は会津産の有機米を使い、あんやつゆなどはすべて自家製のものを用いている。
ボリュームがあり、食べ応えのあるメニューだ。
またデザートは、白玉クリームあんみつや大福、ぜんざいなどの和風デザートが人気がある。
この蔵は、もとは嘉永年間より5代にわたって漆器の製造業を営んでいた蔵である。
店のオーナーの北見さんは語る。
「日常の中に漆器のある暮らしの提案をしたいと考え、この店をオープンしました。会津は全国でも有数の漆器の産地です。しかし漆器は高級だとか、扱いにくいといったイメージがあり、今ではあまり家庭では使われなくなりました。しかし漆器はやはり暮らしに華を添えるものです」
たとえば実際に、スープを漆器のカップに入れて出したり、焼菓子を漆器の小盆にのせるだけで、食卓やお茶の席に上質感を与えてくれる。
そうした小さな工夫によって、古くから伝わる漆器文化は現代から次の世代まで受け継がれていく。

隣蔵では漆器の販売も

ぬりの里と隣接する「會津野」では、会津塗りの漆器を販売している。
お椀やお盆、スプーンや箸などが揃い、良心的な価格で販売している。
良質の漆器は、きちんと手入れをすれば、長く使えるものである。
洗剤を使って洗い、布巾などできちんと水気を拭き取って保管しておけば、塗りが欠けたり、壊れたりすることはほとんどない。
喫茶店でゆったりと過ごした後は、一生大切にしたい漆器を探しに、ここを訪れてみよう。