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会津全集2004年第7巻 羽鳥~天栄 食べ物を巡る道/02お食事処 民家の味 天栄倶楽部

天栄天栄倶楽部倶楽部

ごはん

車田さん夫妻が作った米と麦で炊いたごはんは、ふっくらとして、甘みがあっておいしい。

たまご

今朝採れたたまごを、ごはんにかけて食べる。それだけで充分なごちそうになる。これも車田さんの家で採れた卵だ。

御膳

夫妻のつくる「普通のおかず」は、素材の味がいきた味わいのものが、惜しみなく何品も出される。御膳800円〜。

改装

昔の民家を改装して昨年オープンしたばかり。広い土間や囲炉裏、座敷といった昔の造りがそのままになっている。

地図

2003年秋【第七巻】羽鳥〜天栄/食を巡る道 03

お食事処 民家の味 天栄倶楽部

地元産の野菜や米を使った、「手づくり」というごちそう。

岩瀬郡天栄村大字白子字太多郎15-1
TEL/0248-93-1112
■営業時間/AM10:00〜PM10:00
■定休日/無休
■駐車場/15台

約200年前の民家の生活を今に伝える

店内に入ると、広い土間や囲炉裏、年季の入った立派な柱といったものだけでなく、簑やざる、まぐわなどといった昔使われていた生活の道具や農機具が置いてあり、昔の民家の生活をしみじみと感じる風景が広がる。
約200年前に建てられた民家を改装してお店にしたのは、この建物の所有者である車田さん夫妻。
お店にする前は「もう古いから壊そうか」という話も、家族の間にあったという。
「でも、いざ壊すとなると淋しくてね。だってここにいる時が一番落ち着くんだもん」と、囲炉裏に薪をくべながら、奥さんのイネ子さんが言った。
この居心地の良さを、自分たちだけでなく、来てくれる人に感じてもらえたら、という想いで店を始めたのだ。

自分たちで作った野菜や米がごちそう

料理は、車田さん夫妻の作った手づくりの田舎料理が味わえる。
この店には決まったメニューはない。その日に作ったおかずとごはん、汁物が御膳として出される。それは、天ぷらやおひたし、煮物、漬け物といった実際家庭で食べられている素朴で、素材の味を活かした料理ばかり。
まるで親戚の家にでも来たような感覚で、どんどん召し上がれ、といわんばかりの量が出てくる。
そして、この料理に使われている野菜や卵などのほとんどが地元農家や車田さんの田畑で採れた素材で作っている。
今日採れたものを今日のうちに出す。自分たちが食べて美味しいと思うもの、安心して口にできるものを、という気持ちがそのまま料理として出される。

囲炉裏を前に、マスの塩焼と熱燗を楽しむ

囲炉裏で焼いたマスは、ほくほくとして香ばしく、焼き加減も絶妙だ。
これをひとつ注文して、囲炉裏を囲んで熱燗をちょっと、という贅沢な時間を過ごしたい。