なつかしいフードとドリンクを。

大正時代に鉄筋コンクリートで造られた銀行を改装したという外観には、西洋建築の重厚さがただよっている。
店内には、ビリヤード台や古いオルガン、蓄音機などが置かれ、大正時代のミルクホール（喫茶店）のレトロな雰囲気を醸し出している。
店の雰囲気だけでなく、ハヤシライスやライスカレー、オムライスなど、メニューに載っているフード類もなつかしい気持ちにさせるものが多い。
おすすめは自家製ソースを使ったハヤシライス。
じっくり煮込んだデミグラスソースはまろやかで、肉や野菜の旨味が見事にとけあっている。
自家製なので数に限りがあるとのことだが、ぜひ一度味わって欲しいおいしさだ。
ランチタイムに利用するなら、ハヤシライスやオムライスにサラダ・スープ・ピクルス・ケーキが付いたランチセットがお得。
ドリンク類のおすすめは、自然卵を使っているというミルクセーキだ。ミキサーでシェイクしたミルクと卵がふんわりと泡立ち、ミルクの香りと甘さが郷愁をそそる。ここでは冷たいミルクセーキがスタンダードなので、ホットを希望する方はオーダーの際、スタッフへ。 磐梯山麓の水でいれた自家焙煎コーヒー、レアチーズ、レアチョコ、カボチャのプリンなど自家製デザートもおすすめだ。アイスクリーム・ドリンクが付いたケーキセットもある（レアチーズ、レアチョコ、カボチャのプリンのみ）。

酒とジャズを愉しむのなら地下のバーへ。

ビリヤード台を使ったテーブルやカウンター上の席などもおもしろいが、レトロムードを満喫するのなら、窓辺の席をおすすめしたい。
赤いビロードのカーテンとレースのカーテンが掛けられた窓から会津の街を見ると、大正時代にタイムスリップしたかのような感覚におちいる。特にランプの灯りがともされる夕方は、ロマンティックな雰囲気を愉しむことができるだろう。
ビール・スコッチ・バーボンなどアルコール類もそろっているが、一度試して欲しいのが北会津産のぶどうを使った地ワイン「OLD PLAYBOY」。明治時代には、猪苗代湖畔にある有栖川親王の別邸・天鏡閣にも献上されたという由緒あるワインだ（グラス400円・ハーフ1,200円）。
また、本格的にバータイムを愉しむのなら、地下にあるジャズバー・スイングスクエアを訪ねて欲しい。ビールやワインのほか、カクテルも豊富にそろっている。第2火曜・第2土曜の夜は地元ミュージシャンによるジャズライブも開催される。